ChapterW 〜Chapter X〜 ChapterY

      

Wake up to R&R!!
中三で初めて姉貴の持ってきたギターを手にして、キャロルの解散コンサートをテレビで見て、はっきりと、バンドで歌ってる自分の姿が見えてきた。つっぱりの中でキャロルは評判よかったから、キャロルを聴くことやロックをやることがカッコイイってイメージに結びついたんでしょうね。

高校は隣町、出来の悪い奴が集まってた。入学式は気合い入れて行った。入ってから一週間、毎日ワイシャツはボロボロ。強いわけじゃないんだけど、ケンカ売られたら必ず買うっていうんで、一週間で一応のポジションは取れた。一ヶ月もたたないうちにグループができて、その流れの中でまた中学の繰り返し。
ペースが変わったのは高二で松井と遊ぶようになって、あいつらがいろんなところで練習してるって噂をきいて覗きに行って、それから。俺はドラムとして入った。

高校生になるとバイトとかできるじゃない。それで、楽器とか買えるなと思って。一番最初にやったアルバイトはスゴイよ。工場の掃除。機械の奥にもぐって鉄クズとか油カスなんかを掃除すんの(笑)。それで最初はドラムセットを買ったんだよね。2週間やそこらで”向いてないな”と思ったよ。だいたい、一番うしろの方でひたすらリズム・キープするなんて向いてないなって。”こりゃ体に毒だな”って(笑)。それ以前に、練習のためにドラムセットを運び出すのにも、近所で借りたリアカーみたいなので一人ヘイコラ引っ張ってさ。それがもう嫌だったもんね。最初はコピー。もちろんキャロル。あと、やっぱりレッド・ツェッペリンとかディープ・パープルとか。色々とね。
ドラムの次に古いギターをもらってギターをかなりやった。それで弾きながら歌えるようになって、けっこう色んな人から”歌、上手じゃない!”とか言われるようになって。もうすっかりその気になって、やっぱり俺はボーカルだな、プロになるしかないって(笑)。

バンドも不良遊びのひとつ。でも音楽やってると女の子にもてるでしょ。それがバンドを始めた最大の理由と断言できる。キャーキャー言われるようになった。隣の女子校のヤツが俺の名前知ってたり、見に来たり。その頃はもう中学と違って、いわゆるいい女ですよ。見た目が良くて一緒に歩いててカッコイイって程度のものだけど。
バンドは最初、ルックスでいってた。それだけでとうぶん走れる。でもそれはライバルを増やすようなもんで、微妙なとこがある。オリジナル始めて三ヶ月でコンテストで賞を獲った。たった三ヶ月でチヤホヤされていいのかなぁと思ったけど。
                       




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