FLOWERS for ALGERNON

ANGEL
  シングルは名刺がわりだって言ってきたけど、この曲はポジティブな意味での名刺がわり。BOOWYの音楽をもしポップ・ロックという流れとしてとらえるなら、そこからもっと深いところにオレは行きたいんだっていうのを詞の中に入れてる。

ROXY
  サビ前のメロディを、建さんが「こんなシャッフルを作ろうよ」みたいな感じで、けっこう共同作業をしながら作った。BOOWYの頃から何回かあったけど、人との共同作業するのは好きなんだよね、曲にしても詞にしても。

LOVE&GAME
  マイナー調のオレ独特のメロディというか、BOOWYで言えば「ミス・ミステリーレディ」的な。この曲は後期のキリング・ジョークみたいなすごい思いアレンジを考えてたんだけど、その中で日本語を乗せるよりも、シンセ物、コンピュータ物の中でこの手のメロディが乗ってるほうが面白いんじゃないか?って建さんが判断して。今回シングルで切る「CRIME OF LOVE」もアレンジはぬきにして曲としては同系統になるかな。

DEAR ALGERNON
  アコースティック・ギターでちょっと泥臭いようなことを自分が歌うとどうなるかってところを試したかった。あと曲ができた時にもうこの詞しかないな的に詞がスパっと出てきた。ただ、それをレコードに入れる度胸はかなり要った。でも”おまえ、何がやりたくてソロになったの?”って自問自答があってね。で、これを大切な曲としてやっていくんだと決めた。

SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL
  アフロビートに影響された頃があって、バウワウワウ、アダム&ジ・アンツとかマルコム・マクラレンが仕組んだ一つのブームだと言えばそれまでなんだけど、アフロビートって何か血が騒ぐんだよね。結果はアフロというよりシャッフルのちょっとポップなナンバーになった。

ALISON
  これは名曲でしょう。BOOWYでは出せなかったバラードの音の世界だし。これはできた時、ヤッタァと思ったよね。BOOWYだとバラード調の曲をやってもタテにノッてるというか。そこがイイ部分でもあった。音楽をずっとやってくると正統的解釈のバラードを自分で表現したい欲求が出てくるのは、やっぱりヴォーカリストとしては当然だしね。

SHADOW BOXER
  これはBOOWY的ビートを残しつつ新しいミュージシャンでやるとどうなるのかを実験した曲。アルバムの中の印象はすごいかな。ライブでやらないのは、この曲のビートはBOOWYの方が上を行くと思うから。BOOWYを超える新しいタテノリビートになっていれば、きっとやってるよ。

TASTE OF MONEY
  けっこう世の中を斜に見ている、素直になろう、なりたいとか言いつつも、どうしても残ってるどこかアイロニカルな部分をやっぱり入れておきたかった。アルバムが全曲につながった時に現れる、氷室京介の重要な側面としてね。

STRANGER
  一つの大きなシステムとか、みんなが正しい、素晴らしいという判断基準から少し距離を置かなきゃ生きていけないヤツの歌。結局まぁアウトサイダー的なところって自分で考える自分のイメージにあるんだよ。育ち方なのかなぁ、やっぱり。

PUSSY CAT
  こういう曲だとポンタさんて、どういう味で叩いてくれるのかなって期待して録った曲。それまでの自分にはなかったビートだから。でも、結局ライブではそんなにやらなかったね。

独りファシズム
  これも実験的な曲。ちょっとビートルズを感じさせるような古臭いコード進行のバラードに挑戦したかった。オレ、泉谷さんが好きだったし、あの頃「長い友との始まりに」の世界がよくてね。建さん経由で書いてもらった。ライブになってからは自分が問題で、けっこう難しかった。ノリを出せない。自分の行きたい領域に手はかかってるのにできなかったりした。



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