Memories of Blue

今回は、というより毎回のことなんですが、すごくメロディーで勝負したいなというのがあったんで曲選びの段階では自分の中の合格ラインを高く、厳しく作ったんですね。BOOWYってバンドがビート系の最高峰みたいな言われ方をしてたじゃないですか。だから、ビートでアピールしていくのではなく、もちろん、ビートはあるんだけれど、ビートをはずした所でメロディーがどれだけ人に伝わっていくか、みたいな事を意識してました。すごく気持ちいい。今までのアルバムの中で最高のものが出来たとおもうよ。レコーディング中は精神的にもかなり大変な時期もあったけれど、今はすごくスッキリしている。でもなんか後が怖いよね。こんなにすごい作品が出来ちゃって。オレ、もうこれ以上のアルバムは作れない気がするもん、マジで。

このアルバムでは本当の意味で氷室京介というソロ・アーティストがどこまでみんなにアピールできるのか、それを試したいっていうのがまずあったよね。
それからあくまで媚びない程度の範囲で、ポピュラリティとかコマーシャリズムみたいなものをうまく作品に取り込んで、どれだけ表現できるかっていうことにも挑戦したつもりなんだ。今までの数(セールス)を越したいっていうのは当然あるんだけど、それよりも、オレってビート系のヴォーカリストっていうイメージが強いと思うんだ。それをどれだけ払拭できるかっていうのはテーマとしてあった。




KISS ME
トニー・レビンとか、アンディ・ニューマークとか入ってる。あれ楽しかったですね。すごい緊張感で。ロキシーミュージックって大好きだったから。元ロキシーの人がここで叩いてるんだ、みたいな。で、アルバム用の曲を書き始めた時に、最初にできあがったのがKISS MEだったんだすね。久々に自分ですごく気に入ったんです。これはキャッチーだぞという、最初これをシングルにっていう感じで録らせたんですよ。

YOU'RE THE RIGHT
書いてる最中から自分が歌ってるのがずっと頭の中で鳴ってて、それでできたんだけど、やっぱりそういう曲の方が心から気に入った曲になるよね。

Memories Of Blue
結構後半に出来たんですけど、15曲くらい録った時点で、メロディー重視のアルバムを作るには自分で納得いかないなって、一回レコーディングをOFFにしたんです。もう発売日も変わっていいからっていうところで、最終的に変わりましたけどね(笑)。その一ヶ月のOFFの間にできた曲なんですけど。だから、メロディアスでいて人が歌えないというのを頭におきながら書いた曲ですね。Aメロは特にウラ、ウラでいきますし。普通日本人は作らないから多分みんな歌えないと思うけど、でも、耳で聴くとポップに響いて。

RAINY BLUE
RAINY BLUEはけっこうスムーズにできたかな。もともとUrban Danceを作った時に一緒に作ってた曲なのね。でもあれは去年の暮れにシングル用の曲が必要になって出した曲じゃない。だからホテルの部屋で録音したものを日本に送ってスタッフに聞かせるっていう作業の中で、あまりうまく伝わりそうにないって思ったんだよね。それでシングル候補の曲のテープには入れないで、自分の中でとっておいたわけ。

Good Luck My Love
GOOD LUCK MY LOVEみたいなグルーヴは絶対BOOWYには許されなかった。ファンもそれを分かってくれる人が残ってくれれば良いよね。

SON OF A BITCH
いつものオレのアルバムだったらSON OF A BITCHとかビート系の曲は絶対アタマにして、最初に導入部として盛り上げておいてっていう流れが必ずあったんだけど、今回は、逆に後半の方に持っていった。

Decadent
(ニールが一番好きだと言ってた)
本当?! それ以外だなぁ。だってあの曲って純日本的なんだよ、オレからしたら。

Urban Dance
アフリカで作ったんですけど、もともとその時期は曲を作る時期じゃなかったんですけど、ちょっとした手違いでスケジュールがズレてきちゃって、その曲を、オレが2ヶ月間オフをもらって旅行している間に日本に送んなきゃいけなくなったんです。で、どこだったかな、スペインで急遽ギターを買って、その旅の間じゅうずっと、7カ国くらいまわってる間に作って、たまたまアフリカでUrban DanceとRAINY BLUEを録ったんです。

GET READY "TONIGHT"TEDDY BOY
タイトルは松井さんが(決めた)。一番俺の素直な部分での感情みたいものを書いてくれてる作品ですよね。
いわゆる、何て言うんですか、ジャストなビート感っていうか、極めてBOOWYに近いですよね。走りまくり、というか。そこでもアプローチでしょうね。
俺の中のテディ・ボウイっていうのは、いわゆるキャロルとかエルヴィスとか、14,15才の頃に聴いて入ってるイメージの言葉なんですね。単なる不良少年みたいな。

WILL
今回レコーディング中にオレが感じたことだとか、今まで生きてきた中でオレが思った気持ちとかが凝縮されてる歌詞なんだ。だからあのテイクが録れただけでも、もう大満足っていうのはあるよね。
この歌はもうオレの音楽そのもの。総てだよね。

自分のことをロック・アーティストだと思ってますからね。単なるポップよりのアルバムに仕上がるだけじゃなくて、きちっとひとつのアルバムでけじめを必ずつけていかなきゃならないって思うんですね。そういう部分でできた曲だと思うんですけど、詞も本当に自分で歌いたかった事で、ここ何年かで考えてきたこととかをリアルに伝えたいなぁという気持ちで作ったんです。

WILLの中で「I CAN'T CRY」のニュアンスは、意味合いとしてはなきたくないっていう意味合いですよ。限りなく泣きたくない。ガンバリたいっていうことが「I CAN'T CRY」ですよ。




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