Missing Piece

今回のレコーディングは1年がかりという時間がかかった理由として、エンジニアのニールにこだわったということがあった。「MEMORIES OF BLUE」の時、録りは坂本さん、ニールはTDだけやってもらったが、今回はどうしても最初から最後まで全部ニールにやってもらいたかったというのがあって。録りかたも違うし、TDも違う...だから、「MEMORIES OF BLUE」のときは、ドメスティックな日本のポップシーンにあったようなアレンジなり曲の録りかたなりをして、それをニールが落としてくれて、ああいう形になった。今回は最初からニールだから、思いっきり洋楽に近い音になっている。
今回のアルバムはバラードが主体。もともと普通の人から見たらビート系のボーカリストって見られ方もあってかバラード中心のアルバムってのは自分の境地としてやっていないからね。でも、それぞれのアルバムのなかにちょこちょことそういう影は見せてはいるでしょう。「RAINY BLUE」とか「STORMY NIGHT」とか、あの辺のバラードを出してみたかった。もっと具体的に言うとビートルズのバラード...、ビートルズの匂いのするコード進行の、そういうものを中心にしたバラードだよね。ちょっとレトロチックなのがやりたかった。今、そういうのが流行ってるでしょ。レニー・クラビッツのしても、ジェリー・フィッシュにしても、俺すごい好きだしね。そういうもののほうが逆に新鮮に聞こえるし、自分のなかで面白く聴けるから、そういうアルバムを作りたかったんだ。だから8ビートの早い曲ってのは本当に「STAY」くらいしかないよ。




STAY
これはともかく何回も録ったから大変だったよ。ロスで歌入れしてミックスダウンまでしたのに、気に入らないから日本で歌入れ直した。最初のはうねりがきつかったりテンポに多少無理があったんで、自分の中で鳴っているものと違ったんですよね。

PLEASURE SKIN
ホーンがカッコいいよね。タワー・オブ・パワーみたいなファンク系の人達はどんな楽器にしても打ち込む、吹き込むって感じなんだよね。あと歌入れで何回も難解も歌ったね。結果勢いは出てるよね。今回のアルバムで唯一の勢いだけでいった曲かもしれない。

MISSING PIECE
松井五郎さんとシェル・シルバスタインの絵本の話をしててね。松井さんにそういう詞をお願いしたんです。すごい深い詞になってるよね。こういう曲は俺の中に今までなかったタイプ。すごく洗練されてる。

魂を抱いてくれ
これはアルバム用のリミックス。多少ロックよりっていうか、リズムが太くなって前に出てくる感じになってる。詞に関しては松本隆さんにやられたって感じだよね。それまで松本さんとは全然面識なかったのに、あまりにも俺の世界なんでびっくりした。

WALTZ
「魂を抱いてくれ」を誰かが3拍子にアレンジしてテレビで流してるのを聴いたのね。それがけっこういいアレンジでね。それにもともと俺って1拍3連で取ってるから、たまたまこの曲作り出した時にすでに3拍子になってたんだ。自分でもすごく気にいててね。

IF YOU STILL SHAME ME
これもとっても気に入ってる曲。すごくレトロチックなところいけてると思いますよ。一度完成した後、なんか足りないなと思って後からストリングスを入れた曲。

MIDNIGHT EVE
最後の最後まであがいた曲ですよ(笑)。ほとんどトタックダウン終わってるのに、歌録り直してね。ギリギリまでやった。

SQUALL
あっという間に書けた曲です。バックに薄くシンセが入ってる。ほとんど聴こえてないでそれがちょっと不思議に聴こえるんだ。

NAKED KING ON THE BLIND HORSE Ver.1
アルバム全体がバラードという点で言えば、こういうシニカルもの、インパクトの強いものって入れるべきじゃないんだろうね。でも、これも自分の中にある切り口のひとつだし、最近この歌詞の中のようなことを感じることが多くて歌っておきたいなって。

NAKED KING ON THE BLIND HORSE Ver.2
佐橋君と別の曲作ってる時に、「あ、このループはNAKED〜で使える」と思ってね。美久月さんとやったのとは別のバージョンとして録り直した曲ですね。これは佐橋君のギターソロに尽きるよ。




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